2017.06.18
快感を味わう、自由な、お絵かき教室!
3歳半、男の子のお話。
男の子は、丸いものをしっかりと描けない子で、幼稚園でも、家庭でも、ミミズのような線しか描いていなかった。
そこで、発泡スチロール等、形を作りやすい素材を使用して、溶かす、切る、組み立てるという作業を通して、感覚を育てる方法を考えた。
絵を描くという前に、何かを作る快感を体験し、感覚に、自由な表現力が身につくようにする。
子どもは、生理的な原始的欲求から始まり、愛情確認などの心理的な、喜怒哀楽の、心の高まりを表現という作業の中で発散している。
のびのび教室の門を叩いたきっかけは、子どもが幼稚園を休みがちになったということがきっかけ。
母親が、何らかの理由を知りたいと思い立ち、親子で学び始めた。
絵画の指導法の一つに、ぐるぐるの絵を描かせる方法が幼稚園などであるようですが、すべての子どもに適応するとはいえないことがある。
彼の描く絵は、ミミズが這ったかのような線画の表現。
彼に、線のお話を聞いてみると、その線1本1本には、形の意味があり、それをゆっくりと母親に説明することが楽しみのようだった。
そんな、彼には幼稚園での嫌な時間は、お絵描きの時間だった。
皆と同じ様な絵を、描くことかできなかったからだ。
快感は間脳を開き、深いところにある潜在記憶を引き出す。
自由表現・自由工作をしている時は、次々に発想、物語が心の中に浮かんでいる時間。
自然に表現力の扉を開いている。
親子教室を始めてからまもなく、彼の幼稚園に行けなくなった理由がみえてきた。
それは、母親と姑の確執、父親と母親の心のすれ違いで、母親が、家事ができなくなっていたのが原因だった。
A君が描いた絵の意味は、母親と姑との戦い、それに対し、彼が母親を助けたい、新しい場所で、楽しく暮らしたい絵を描いていたのだ。
彼が家にいることで、当然、何をするにも親子で一日を過ごすようになり、結果的に見ると、母親の心は子どもで癒され、彼も心を癒していた。
母親の実家にもそのことが伝わり、母親と姑が、普通に会話ができるようにと、母親の実家のご両親も駆けつけ、両家が話し合い、調整され、母親と姑の関係も、夫婦の関係も、改善され始めた頃、彼は元気になり、幼稚園に再び通い始めた。
学び始めて1年、絵の方にも変化があった。
丸の始点・終点が交わり、人物が頭足型で、丸に手や足が直接付いている絵だったが、線画の世界から、説明が必要ではない、形を見るとわかる絵に変化した。
色彩も自由にいろいろと付けるようになった。
学び始めたころの、A君の絵は、愛情確認の、心理的な心の処理の絵だった。
母親の苦しみを、一緒に発散していたことになる。
子どもは、愛情が安定している家庭生活では、自分の実力を発揮し、自分らしさを表現する。しかし、不安定な環境では、本来の実力を発揮していないことがある。
その後、A君は以前と違い、他の子どもたちが描いている絵と同じように、心が開放された、課題画も無事こなせる、強い心が育っていた。
子どもが、子どもらしく、のびのびと表現できる心の環境、愛情の環境が、前提で、技術を育てる前に、すでに準備されているとよいですね。
何気なく表現している、子どもの心の声、無意識の言葉を聞くことが大事。
すると、今子どもが、どのような快感に浸っているのかが、聞こえるはず。
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